KEY OF LIFE

お茶好き・さわが日々心に留まったことを綴ります

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不安定~『親指の恋人』

起床予定時刻まで3時間を切っているのですが、、、
髪を染めていたら遅くなっちゃった;;;
あまつさえ、全く眠くないときた。困ったなぁ、、、

今日(というか、昨日)石田衣良さんの『親指の恋人』を読了
ちゃんと読み始めたのは昨日(おととい。ややこしいなぁ、、、)なので、かなりハイペースで読んだことになる。
図書館で借りた本で、つぎに待っている人もいるから早く読まなくちゃ!というのはもちろんあるのだけれど、実際引き込まれたというのが一番の理由だろう。

石田衣良親指の恋人


「現代版 ロミオとジュリエット」なんて謳い文句もあるけれど、
生まれも育ちも全く正反対の男女が、出会い系サイトで知り合い、
携帯メールから真剣な恋愛に。。。そして、圧倒的な結末を迎えるというもの。
出会い系サイトで知り合い。。。と書くと、軽佻浮薄な感じになってしまうのだけど、
実際こうして私自身がnetに繋がっていることとあまり大差はないと思う。
今の社会では良くも悪くも、リアル世界ではありえない出会い、繋がりを生む一つの場として、
事実的な重みを持って存在する場であることは間違いない。

衣良さんは、今までもいわゆる「今どきの若者」の姿を通して社会を。。。ひとを。。。描いてきた。
そして、よく甘いと批評された向きもあると思うけれど、最後には何かしら希望の光を感じさせる結末を書いてくれることに、読み手(私個人だけど)としてはどこか安心感があったのだと思う。

でも、、、
今回は救いがなさすぎる。。。
ヒルズに住む青年の、実感のない生は想像付くけれど、ここまで絶望を描いてしまってよいのかしら?
緑の壁の公営住宅に住む女性の、救いようのない、悪夢のような「悪運」も、身につまされるような痛みはあるけれど、全身で拒否してしまう類の困惑を覚えてしまった。
格差社会を描くのに、こんなに強くすることが必要だったのかな。。。

もしかしたら。。。
私自身が二十歳の時に、この小説に出会っていたら、それこそ世を儚なんでしまいそう。
そして、それくらい近くに絶望の淵が見えていることに改めて恐怖してしまう。

また、息子達がもしこんな気持ちになったとしたら、止める術を持たないのではないか。。。
そんな淋しさにも襲われてしまった。

今回はどこまでも恐ろしい衣良さんの小説だった。
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[ 2008/05/13 02:25 ] 本棚 | TB(-) | CM(0)
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